【2022年度総括】2022年度 第2回びんごデジタルラボイベント『DIGILAB2』を実施しました〜「企業に必要な情報セキュリティーとは」〜
2022年8月24日(水)に「令和4年度 第2回びんごデジタルラボ『DIGILAB2』企業に必要な情報セキュリティーとは」を開催しました。
令和4年度 びんごデジタルラボ開催!今回のテーマ『情報セキュリティー』講演と地場企業の事例紹介を実施した報告になります。
【開催概要】
- ◯ 日時:8月24日(水) 15:00 から 16:30
- ◯ 開催方式:オンライン開催(ZOOM)
- ◯ 参加者:21名(20社)
コロナ感染症対策のため完全オンラインで実施しましたが,多くの方にご参加をいただきました。
参加いただいた皆様,ありがとうございました。
- 講演:情報セキュリティについて
ー サイバートラスト株式会社 セキュリティプロモーション統括部 統括部長 松本様さん
- 事例紹介:課題解決型補助金を活用した企業の事例紹介
ー 株式会社虎屋本舗 高田さん
ー アイデアル株式会社 徳永さん
今回の講演はサイバートラスト株式会社の松本さんに「実践!どこまでできていますか?あなたの会社の情報セキュリティ」と題してご講演をいただきました。
〈講演内容〉
1 情報セキュリティの健康診断
- 会社の情報セキュリティの対応度を3段階で評価できるチェックリストの紹介
- セキュリティに対する意識を持ってもらう目的でサイバートラスト株式会社様が無料で公開
◯ あなたの会社の情報セキュリティチェックリスト:
https://www.cybertrust.co.jp/security-consulting/corporate-checklist.html
セキュリティ対策の必要性について
- サイバー攻撃は大企業だけではなく,中小企業も対象となる
- 重要な情報を持っていなくても狙いやすい会社を狙い,そこを「踏み台」として他の企業を攻撃する。
「セキュリティ対策を何からやったらいいんだろう?」とお悩みの企業は「情報セキュリティの健康診断」を活用して,どこからやっていくかを確認してほしい。
2 最新の情報セキュリティーの動向
- 昔は盗まれていたものが分かっていた。この資料がなくなった。PCがどこかにいった。など
- 今はインターネットを介して痕跡を残さずにデータを盗むことができてしまう
- 近年,フィッシング詐欺が急増し,企業と個人の両方を狙った攻撃が増えている。
1) 最新のウィルス状況
「emotet(エモテット)攻撃」のメール事例を紹介
- 特徴は,非常に巧妙で一見ウィルスかどうか判別ができないため,対策が非常に困難。
よく企業から「どこからセキュリティ対策したらいいのか?何から始めたらいのか?」と問い合わせを受けるが,まずは,ウィルス対策からしていくことをおすすめしている。
3 実際のセキュリティ事故から見る
過去に起きたセキュリティ事故を紹介
1) 外出先でのUSBの紛失
顧客情報や資料などの取り扱いが曖昧になっていないかなど日ごろからセキュリティリスクを意識することが大切
2) 自宅のネットワーク環境へ接続した職場の端末がウイルス感染
いつでも,どこでもセキュリティ事故は発生することを認識し、連絡・報告体制を作っておくことが大切
画像:講演の様子(サイバートラスト株式会社 松本様 左から2番目)
講演のあとは,セキュリティ対策を実施した事例の紹介として株式会社虎屋本舗の高田様さんと,アイデアル株式会社の徳永さんに事例紹介をしていただきました。
〈事例紹介①〉
「課題解決型補助金を活用した企業の事例紹介」
株式会社虎屋本舗 高田さん
新型コロナウィルスの影響で直営店の売り上げが急激に下がり,活路を見出すためにECサイトに注目した。ECサイトではお客様の大切な個人情報やクレジット情報などを多く扱うため,セキュリティ対策を徹底的にやらないと危ないという危機感を持っていた。
そこでUTMシステムを導入した。これにより外部からの不正なアクセスを防御している。また,UTMシステムはテレワークにも活用できる点が魅力である。ECサイトの受注処理は自宅でも出来るので,DXの一端も担っていると考える。
〈事例紹介②〉
「課題解決型補助金を活用した企業の事例紹介」
株式会社アイデアル 徳永さん
事務所間の移動に大変な労力を要していた。
そこで,福山本社と広島・岡山支社間にVPNを構築し,セキュリティ対策にはUTMシステムを導入した。結果,それぞれの事務所で行っていた事務処理などのデータへ本社からアクセスできるようになり,車や電車での移動時間を削減することができた。業務を効率化しつつ,セキュリティ対策を行うことができた。
事例紹介を受けてコメント
MC:
松本さんに伺いますが,2社ともUTMシステムという機器の導入をされていますが,最近のスタンダードな流れでしょうか?
松本様:
UTMシステム導入はすごくいい選択をされています。UTMシステムは管理も比較的簡単で非常に高性能なセキュリティ対策です。
今までアナログでやっていたものをデジタルに変えることでリスクが増えるのではないかと考える方がすごく多いです。実は,デジタルに変えた方が管理しやすく,見える化しやすくなります。
画像:株式会社虎屋本舗 高田さん
画像:株式会社アイデアル 徳永さん
事例紹介のあとは, 「Mentimeter(メンチメータ)」を使って参加者からの質問に答えるQAコーナーを行いました。
画像:Mentimeter(メンチメータ)を使ったQ&A
画像:今回ご講演いただいた皆様(左から 徳永様さん,高田様さん,松本様さん)
DIGILAB2 ハイライト動画
〈アンケート実施結果 ※一部抜粋〉
最後に今回のイベントのアンケート結果になります。
● アンケート結果
DIGILAB2満足度
「DIGILAB2」を通して情報セキュリティへのモチベーションに変化はありましたか
ご意見・ご感想
- セキュリティの意識や事例紹介が参考になりました。
- 身近な問題点,課題などについて説明,紹介されており有意義でした。
- オンライン化する上でのセキュリティの重要性と業務の効率化について勉強になりました。
全体を通して,おおむね満足というご感想をいただきました。
今回は地元企業のセキュリティ対策の事例を紹介しました。
少し難しく感じてしまう情報セキュリティ対策を身近に感じて頂き,出来るところから取り組んでいただく参考にしてもらえればと思います。
セキュリティ対策についてのご相談は「びんごICT相談所」でも承っておりますので,お気軽にご相談ください。
びんごデジタルラボ事務局