企業インタビュー#8 ~株式会社赤坂ボーリング~
こんにちは。びんごデジタルラボ事務局です。
インタビュー第8弾として赤坂ボーリング様にインタビューを実施しました。
企業 Profile | |
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企業名 | 株式会社赤坂ボーリング |
本社所在地 | 〒722-0344 広島県尾道市御調町丸門田1467-1 |
業務内容 | ・さく井工事、ポンプ設置配管工事、業務用洗剤製造販売 |
企業ホームページ | https://i-ido.com/ |
赤坂ボーリング様は複数のデジタルツールを導入することで,業務全般の改革や効率化に取り組まれています。
今回インタビューに応じてくださったのは,代表取締役 赤坂雅士様です。
この記事でわかること |
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紙文化からデジタルツール中心へ
―早速ですが,御社のデジタル化への取り組みについて教えてください
赤坂様:弊社では複数のデジタルツールを導入することで業務効率化に取り組んでいます。
いわゆる社内業務を幅広くカバーできるグループウェア(※1)からコミュニケーション,会計ツール,地理情報サービスといったものまで幅広く活用しています。
- ※1:チームが円滑にコミュニケーションやタスクを管理し,情報を共有するためのオンラインツールやソフトウェア
―具体的にはどのようなツールを活用されているのでしょうか?
赤坂様:ここでは,これまで活用したことのある11個のデジタルツールを紹介します。
厳密にはデジタルツールではないものも含まれていますが,これらのツールを中心に活用しています。
名 称 | 詳 細 | |
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1 | Google Workspace | Google Workspace 複数のアプリケーションで構成されているGoogle社が提供するビジネス向けクラウドツール |
2 | Eight | Sansan株式会社が提供する名刺管理ツール |
3 | G-Space | 日本全国の地質地盤情報データベース |
4 | Chatwork | Chatwork株式会社が提供するビジネス向けコミュニケーションツール |
5 | Money Forward | 株式会社マネーフォワードが提供する法人・個人事業主向けクラウドサービス |
6 | asana | Asana,Inc.が提供するチームのコラボレーションを円滑にするタスク管理ツール |
7 | DoCoMAP | 株式会社ドコマップジャパンが提供するGPSを利用した車両位置情報システム |
8 | board | ヴェルク株式会社が提供するクラウド型営業管理・支払管理等の業務や経営管理システム |
10 | LINE VOOM | LINE社が提供するショート動画などが楽しめる動画プラットフォーム |
10 | Geological Survey of Japan | 日本における公的地質調査・研究組織 ※デジタルツールではなく,ここでは国が提供する情報プラットフォームとしての活用 |
11 | ZENRIN GISパッケージ 建設 for 設計 | 式会社ゼンリンが提供する建設・土木設計業務向けに必要となる地図情報や機能をまとめたオンランサービス |
赤坂様:今ではこれら複数のデジタルツールを使うようになりましたが,以前は紙中心のアナログ文化の会社でした。
2018年の西日本豪雨を経験し,特にBCPの観点から「紙文化のままではいけない」と感じ,デジタルツールの導入を始めました。
弊社のように「外仕事」が事業の中心となる企業にとって,デジタルツールの導入は,イメージが湧かない・そもそも関係ないと感じる方もいると思います。しかし,決して関係がないということはなく,弊社でも現場スタッフとオフィススタッフの業務に合った方法でデジタルツールを活用しています。
画像:赤坂様より利用中のデジタルツールについてご説明頂きました(写真左)
デジタル化による3つの変化
―複数のデジタルツールを導入することによってどのような変化があったのでしょうか?
赤坂様:大きく3つの変化がありました。
まず1つ目の変化ですが,「残業時間の短縮」に成功しました。これまでは「現場で作業をする→現場対応完了後にオフィスに戻ってから報告書等を作成する」という流れで作業を行っていました。並行して作業が行えないため,遠出の日や1日外にいる日などはどうしても業務時間が増えていました。
コミュニケーションツール等のデジタルツールを導入した後は,現場の様子をリアルタイムにオフィスにいるスタッフに伝えることが可能になり,オフィスのスタッフが対応することも可能になり,現場で作業をしながら並行してお互いで報告書や見積書を作成できるようになったことで作業時間が短縮でき,結果として残業時間を削減することができました。
―2点目の変化についてもお聞かせいただけますでしょうか?
赤坂様:2点目の変化は「情報管理が楽になった」ことです。
紙中心の文化であった頃は,企業や作業情報を大量の物理ファイルで管理していたため「欲しい情報がすぐ見つからない」「最新情報が分からない」「誰が更新したのか分からない」といったことが多々ありました。 「必要」な情報に「必要」な時にアクセスできないとそれだけで時間のロスになります。
こうした課題は,オンライン上でデータ管理をすることで解決しました。具体的には,Google Workspaceのスプレッドシート(※2)を用いオンラインデータベースを作成することで,「簡単に探せる」「同時編集ができる」「常に最新状態である」といったメリットを享受できるようになりました。
- ※2:オンラインで利用できる表計算ソフトウェアで,データの入力・集計・分析が可能
また,「情報管理」とは別軸にはなるのですが,オンラインで情報管理が可能となったことで在宅勤務も可能となり,働き方に幅が生まれたことで女性の活躍推進にも繋がりました。
―ありがとうございます。最後の3点目についても教えていただけますでしょうか?
赤坂様:3点目の変化は「スタッフ同士の理解度の向上」です。
これまで現場で作業をするスタッフとオフィスで作業をするスタッフの間では業務環境が異なることもあり,コミュニケーションも今ほど活発ではありませんでした。お互いの今現在の状況や課題をリアルタイムに理解できる手段がないため,意思疎通を取ることができませんでした。
チャットツールの導入により先ほどの「残業時間の短縮」に加え,「チームワークの変化」という副次的効果がありました。チャットツールならではの「気軽さ」で,仕事上の重要な内容から日常会話といったライトな内容のものまで多くの会話がチャットツール上で飛び交うようになりました。
コミュニケーション量に比例して互いの業務への関心が深まり,より相互理解や協力がしやすい環境へと変わっていきました。
画像:インタビューの様子
スタッフの柔軟性
―デジタルツール導入時の話に戻るのですが,導入時に社内からの反発等はなかったのでしょうか?
赤坂様:反発はなかったのですが,「活用できるか自信がない」といった不安の声は聞いていました。
スタッフの方それぞれでITスキルが異なっていたので,苦手意識を持つ人には「デジタルツール活用によるメリット」と「少しずつでいいから触ってみる」ことを繰り返し伝えていました。いきなり全てを変えるのではなく,少しずつ苦手意識を払拭することを心がけました。
また,ありがたいことに女性スタッフのデジタルツールへの対応が早かったことがスムーズな導入に繋がった一因だと考えています。
デジタル化は専門家に相談
―ありがとうございます。最後にこれからデジタル化を進めようとしている企業様にアドバイスをいただけますでしょうか?
赤坂様:デジタル化を始める際はぜひ「ITの専門家」を頼っていただければと思います。
デジタル化と一口に言っても切り口は多く,例えばデジタルツールの導入1つにしても,豊富な種類の中から自社にあったものを選び,最適なプランを模索する必要があります。さらに導入に向けて自社の働き方も変えていく必要があります。
普段の業務を遂行しながらこれら全てを整えていくのは至難の業です。
私も知り合いのコンサルタントの協力があったからこそ,ここまでデジタル化を進めることができました。「餅は餅屋」ではないですが,ぜひ「ITの専門家」を積極的に活用していっていただけたらと思います。
―貴重なお話ありがとうございました。
インタビュー記者の感想 |
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株式会社赤坂ボーリング 代表取締役 赤坂雅士様より複数デジタルツールの活用について貴重なお話をお伺いさせていただきました。赤坂様のお話にもあったようにITの専門家へのご相談はぜひ「びんごICT相談所」をご活用ください。 お忙しい中インタビューへのご協力ありがとうございました。 |
取材者:びんごデジタルラボ事務局