企業インタビュー#3 〜有限会社生必クリーナー〜
こんにちは。びんごデジタルラボ事務局です。
インタビュー第3弾は,「スマートドライブ(※1)」を導入することで業務時間の短縮・安全性向上に成功した有限会社生必クリーナー様です。
今回インタビューに応じていただいたのは,今西 誠一郎(取締役専務)様です。
※1:株式会社スマートドライブが提供する車両管理システム
企業 Profile | |
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企業名 | 有限会社生必クリーナー |
本社所在地 | 〒720-2124 広島県福山市神辺町川南1317-2 |
業務内容 | 廃棄物の収集運搬・浄化槽の点検清掃 |
企業ホームページ | https://seihitsu-c.com |
この記事でわかること |
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導入するなら,今がチャンスだと思って
画像:インタビューの様子。写真右が今西さん
ー早速ですが,御社が取り組まれた内容についてお聞かせください。
今西様:弊社は廃棄物の収集運搬や浄化槽の点検清掃などを担う会社です。 業務の関係上お客様先に出向くことが多い仕事になるため,車両の運転は切っても切りはなせない大切な業務となります。
そのため,我々の業務を支える「車両の運転」を効率化したいと思いスマートドライブの導入を決意しました。
ースマートドライブについて,読者の方に向けてご説明いただけますでしょうか?
今西様:スマートドライブは,株式会社スマートドライブが提供している運行管理ツールです。弊社ではシガーソケットに挿すだけで工事不要のデバイスを導入して,アプリを通じて各車両の走行履歴や位置情報・稼働状況などの確認が可能になりました。
ーご説明ありがとうございます。参考までに導入に至った経緯について教えていただけますでしょうか。
今西様:スマートドライブを導入する以前から車両運行管理ツールには興味を持っていました。車両運行管理ツールは種類も多く,どのツールがいいのか悩んでいたところ,偶然参加したセミナーでスマートドライブを知りました。
また,セミナーの直後に福山市が実施しているIT導入補助金の存在を知り費用面でのハードルも下がったこともあり,「導入するなら今がチャンス!」と思い立って導入を決意しました。
スマートドライブ導入で一石二鳥?
ースマートドライブを導入してどのような変化がありましたでしょうか。
今西様:大きく2つの効果がありました。
1点目は「業務時間の短縮」です。
スマートドライブを導入することにより,従業員が運行する車両の位置情報や軌跡を収集することが可能となりました。
誰がどのようなルートで運行しているかの情報を継続的に収集することで,これまで「なんとなく」で把握していた車両運行ルートを明確に可視化することが可能になりました。
(データとして新たに)取得した情報とこれまでの経験で蓄積した情報とを照らし合わせると,これまでの経験で「最適」だと考えていたルートが最適でないことがわかりました。
取得した情報から効率的なルートを改めて算出することで,「業務時間の短縮」に繋げることができました。
ー2点目はどのような効果でしたか?
今西様:2点目は「安全性の向上」です。
スマートドライブに搭載されている機能の1つに「警告機能」があります。これは,設定した速度以上で運転するとアラートが表示され管理者に報告が届く仕組みです。
弊社が業務で使用する車両はサイズ・重量ともに一般乗用車よりも大きく,例え同じ50kmで運転していてもより安全が求められます。やや極端ではありますが,運行速度が安全性にそのまま直結するようなものです。
恥ずかしながら以前は「飛ばしすぎではないか?」といったお言葉をいただいたりしていたのですが,スマートドライブを導入することによって自然と速度遵守に対する意識が高まり,今ではこのようなお言葉をいただくことが格段に減りました。
ーまさに一石二鳥の効果ですね
今西様:他にも車両点検の時期や車検満了日を自動で通知してくれる機能があります。今ではスマートドライブなしの業務は想像できません。
大切なのは根気強く伝えること
ー運行管理アプリは便利な反面,監視されているようで嫌だという意見もありそうですが,いかがでしたか?
今西様:仰る通りで「監視されているのではないか?」といった反対意見が一定数ありました
ーそれでも社内運用に成功した要因はなんでしょうか?
今西様:いきなり全てを変えるのは,どんな内容でも難しいと思います。特に管理アプリのような「監視されている」といった負の側面を感じさせるものはなおさらです。
とにかく「メリット」を根気強く伝えることで,「マイナス」以上の価値があると納得してもらうことが大切です。
今回の場合は,スマートドライブを導入することで業務改善が進み「仕事がラク」になる。また,万が一交通事故を起こしてしまった場合,ドライバーが加害者となり今後のドライバー自身の生活にも影響を及ぼす可能性があるので、スピードを可視化することは「自身の安全も守る」ことになる。
従業員のみんなにとってメリットがあることを繰り返し伝えていきました。
ー繰り返しメリットを伝えることが大切なのですね
今西様:使う側の立場に立って考え,根気強く伝えることが大切だと思います。
ー最後に,今後の展望等についてお聞かせいただけますでしょうか
今西様:今後も継続して業務改善に取り組んでいこうと思います。
弊社では業務改善の取り組みとして,スマートドライブの他にもコミュニケーションツールとしてLINE Worksを導入しています。将来的には顧客管理ツールの導入も考えていますが,ツールが増えることで管理が煩雑になってしまう恐れもあり,バランスを保ちながら弊社にベストな運用方法を見つけていきたいと考えています。
ー本日はありがとうございました
今西様:ありがとうございました。いまある課題の解決策として,デジタルツールを選択肢の一つにいれていただけたらと思います。
弊社の取り組みが少しでも読者の皆さんの参考になれば幸いです。
インタビュー記者の感想 |
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デジタルツールを導入すると反対意見や否定的な意見があがるケースが多々あります。今回の有限会社生必クリーナー様へのインタビューを通し,「意識を変える」一つの手法を学ぶことができたと思います。 お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました。 |
取材者:びんごデジタルラボ事務局