企業インタビュー#11 ~株式会社HITOホールディングス~
こんにちは。びんごデジタルラボ事務局です。
インタビュー第11弾は,DIGILAB10に登壇していただいた「株式会社HITOホールディングス」様です。
企業 Profile | |
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企業名 | 株式会社HITOホールディングス |
本社所在地 | 〒737-0134 広島県呉市広多賀谷二丁目3-9 |
業務内容 | ・グループ会社の経理,労務,事務代行/グループ会社の資産管理など |
企業ホームページ | https://hitohd.com |
HITOホールディングス様は複数のデジタルツールを導入することで「残業・業務量の削減」に取り組まれていらっしゃいます。
今回インタビューに応じてくださったのは,取締役の吉田勇一郎様です。
この記事でわかること |
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デジタル化のきっかけは西日本豪雨
ー 早速ですが御社の取り組みについて教えてください
吉田様:弊社では「Microsoft365」や「kintone」といった最近話題のデジタルツールから,「環境将軍R」といったリサイクル業に特化したツールまで幅広く活用し,業務改善に取り組んでいます。
ー ありがとうございます。参考までにどのようなデジタルツールを活用しているか教えていただけますでしょうか?
吉田様:はい。弊社では次のデジタルツールを活用しています。
名 称 | 詳 細 | |
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1 | 環境将軍R | 株式会社JEMSが提供するリサイクル業に特化した仕入計量販売システム |
2 | kintone | サイボウズ株式会社が提供するクラウドベースのデータベースプラットフォーム |
3 | Microsoft365 | Microsoft社が提供するクラウドベースのソフトウェアで,ワード,エクセル,パワーポイントなどのアプリケーションがパッケージングされたクラウドサービス |
4 | 勘定奉行 | 株式会社オービックビジネスコンサルタントが提供する財務会計処理用のソフトウェア |
5 | KING OF TIME | 株式会社ヒューマンテクノロジーズが提供するクラウド型の勤怠管理システム |
6 | Eight | Sansan株式会社が提供するクラウド型名刺管理アプリ |
吉田様:弊社は11社が集まるグループ企業で,建設事業から環境事業やパン屋までと幅広い業界の企業が集まっています。この関係で,各グループ企業で各業務にあったデジタルツールを選定して活用しています。しかし,各グループ企業で共通となる部分を統合して効率化に取り組んでいます。
画像:写真左が吉田様
デジタルツール導入にあわせて業務を見直す
ー デジタルツール導入に至った経緯についてお聞かせいただけますでしょうか?
吉田様:きっかけは,2018年の西日本豪雨です。
弊社は本社が呉市内にあり,豪雨災害を目の当たりにしました。社内では「このままで大丈夫なのか?もし災害にあったら対応できるのか?」といった危機感が高まり,本格的にデジタルツールの導入に力を入れていくことにしました。
ー 自然災害をきっかけに,BCP対策を意識したデジタル化・クラウド化を進める企業様は多くいらっしゃる印象です。
吉田様:そうですね。弊社の場合もきっかけは西日本豪雨でしたが,もともと社長がデジタルツールに明るいこともあり,順々導入していくことができました。
企業を跨ってもデータを一括管理したい
ー デジタルツール導入による効果について教えていただけますでしょうか?
吉田様:各グループ企業から収集するデータを一括管理できるようになり,確認に要する時間を削減することに成功しました。
ー 具体的にどのデジタルツールの活用が効果的だったか教えていただけますか?
吉田様:大きく効果があったのは「KING OF TIME」と「kintone」の2つです。
勤怠管理や経理関係はホールディングスで一括管理しています。
勤怠管理の場合,業種や勤務場所が異なる全てのグループ企業を一括して管理する必要があります。
「KING OF TIME」導入後はデータを一元で管理でき,リアルタイムに勤怠確認をすることが可能であるため,工数の圧縮に成功しました。
経理関係も同様に,システムを導入することで工数の圧縮が可能になりました。また余談ではありますが,もともと経理システムはスタンドアロン型(※1)の「勘定奉行」を使用していましたが,昨年度に補助金を活用しクラウド型へ移行しました。
- ※1:コンピュータや情報機器が、ネットワークや他の機器に接続しないで、単独で動作している環境。ここでは非クラウド型であることを指す
ー ありがとうございます。kintoneの活用に関してはいかがでしたか?
吉田様:kintone活用の魅力はなんといっても「カスタマイズ性」です。
弊社ならではの独自管理したい項目があり,kintoneを活用しています。
これまで作成したアプリは「社員名簿」「有給申請」「備品管理」「車両管理」などです。
kintoneを活用することで自社業務にあわせたアプリを作れますし,使う側と管理する側ともに同じkintoneで対応できます。
ー kintoneのアプリ開発は外部に委託しているのですか?
吉田様:社内開発です。最初はコンサルの方に教えていただきましたが,今では総務担当の2名が開発を担ってくれています。
2人ともエンジニア出身ではないのですが,いちからkintoneを勉強し今では社内アプリをどんどん開発してくれています。
ー 複数のシステムを導入されていますが、社員からの反発等はありましたでしょうか?
吉田様:機能を制限し,必要最低限の機能のみとしているのでそこまで反発はありませんでした。全社員が共通して使っているのは「KING OF TIME」と「kintone」です。
画像:インタビューの様子
会社としてデジタル化へ前向きなことが大切
ー 今後の展望について教えていただけますでしょうか?
吉田様:社内コミュニケーションをより活性化したいと考えています。
今の主なコミュニケーションツールはメールであり,グループ各社とのやり取りもメールが中心です。
社内コミュニケーションをより円滑かつ活発にして行くためにも,チャットツールの導入を検討していきたいです。
ー チャットツールの選定にはぜひ「びんごICT相談所」の利用も検討していただけたらと思います。
最後に読者の皆様へ一言いただけますでしょうか?
吉田様:弊社の場合,社長がデジタル化を推奨していることもあり,スムーズに進めることができたと思います。
社長から「このシステムはどう?」という話が降りてきて,担当者が検討して説明をするといった形で,社長だけでなく役員や社員の皆さん,会社としてデジタル化に前向きであったことがポイントだと感じています。
ー 貴重なお話ありがとうございました。
インタビュー記者の感想 |
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複数のデジタルツールの活用,特にkintoneで自社アプリを開発・運用されていらっしゃるのが印象的でした。また,企業のTOPが現場を把握してみなさんでデジタル化を推進されていることが企業の雰囲気をよくしていることが伝わってきました。 お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました。 |
取材者:びんごデジタルラボ事務局